今週コーネリアスのライブに行きました。
オーチャードホールで着席しながらライブ、という不思議で高尚な時間でしたが
「スタンディングがいいな」「去年の構成のほうが好きだったな」
なんて思いながらちょっとモヤモヤしていたらアンコールの時間。
「Love Parade」。すべて持っていかれました。
25年も前のことです…
当時小山田氏の彼女だったカヒミ・カリィ。
今思えば、彼女がフランス語で曲を歌っていたことが、私がフランス好きになる大きな要因だったのかもしれません。
「Love Parade」一曲で、あの頃の記憶が蘇ってきて涙が出てきた。
あの頃好きだったもので、今の自分が形成されて、支配されているのだなー、と。
さて、そんな甘酸っぱい思い出の中から、フランス語のお勉強です。
Dis-moi quelque chose avant de dormir
眠る前に何か言ってよ
25年前は何にも思わず聴いていましたが、ここで使われている文法は「Impératif」(命令法)です。
「命令法現在形」 は、「直接法現在形」の主語を省いた形です。
dire (言う)の命令法現在形
・Tu dis ➡ Dis!
・Nous disons ➡ Disons!
・Vous dites ➡ Dites!
そして「私に言ってよ」という意味にしたいので
強勢形の「moi」をつけ、Dis-moi となります。
これが「dire」でなく「parler」だったらちょっと注意が必要です。
parler の命令法現在形
・Tu parles ➡ Parle!
・Nous parlons ➡ Parlons!
・Vous parlez ➡ Parlez!
「-er 動詞」(第1群規則動詞)と 「aller」の
二人称「tu」に対する命令形は、語尾の「s」が要らない
逆に言えば、それ以外は全部「s」がつきます。
・ Tu viens ➡ Viens! (来なさい)
・ Tu fais ➡ Fais! (しなさい)
かんたんかんたん~♪と余裕ぶっこいてると、落とし穴がやってきます。
・Tu es gentil. ➡ Sois gentil.
・Tu n’as pas peur. ➡ N’aie pas peur.
・Tu veux d’argent. ➡ Veuille d’argent.
・Tu sais ses coordonnées ➡ Sache ses coordonnées.
être・avoir・vouloir・savoir の命令形は不規則になります。
結局フランス語にはかんたんな文法など一つもなくって、それがまた憎たらしいくらい好きです。
ちなみにフランス語のお勉強を始めてから、私が「R」の発音にそこまで違和感を覚えなかったのはたぶんこの歌のおかげ。